テキストサイズ

桜並木を見おろして【ARS・O】

第8章 桜並木を見おろして

「ホントにもう帰っちまうのか?」

タケシさんが聞いた。

「あぁ、明日も授業あるしな。4月だから新入生も入ってくるんだ。小春さんだって店あるもんな?」

大野さんは、私をチラッと見て言った。

「つまんないの。また来てね。」

アッコさんがふくれ面で言った。

「あぁ、また来るよ。」

大野さんは、やわらかに答えた。

ゆっくりと朝食をいただいたあと、荷物をまとめると大野さんと私はタケシさんの家を出発した。

「あんがとな。」

「お世話になりました。おおきに。」

大野さんと私はそれぞれタケシさんとアッコさんに礼を言った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ