
先生…お願い。早く治して・・・
第75章 久々に石川先生と高梨先生とのダブル治療(中編)
「そんな事ない!!
少しも汚れてなんか無いし、綾は何も悪い事してない!!」
『…うぅっ…っ。うぇっっく…。充分、汚れてるよっ!』
綾の顔は涙でぐちゃぐちゃだった
石川「綾ちゃん!それは違う!!!
先生はそんな事一度も思った事ないよ」
高梨 “ そうだよ、綾!!汚れてるって、そういう事を言うんじゃないんだよ!”
石川も高梨も真剣だった
『んんっ…だって、先生は…先生達はお医者さんだから。。それに石川先生は私の…担当医だか……ら…普通の人はそうは思わないよっ!』
「そうじゃない…、一人の男としてだ…」
一点の迷いもなく綾を見つめるその目とその力強い言葉…
その瞬間ズドンと稲妻が走るかのように
何かが体を突き抜けた
私…
前にも言われた
走馬灯のように色んな事が断片的に頭を駆け巡る
そして、
次の瞬間、石川先生の顔が私の前に
そして、私の唇をとらえた
