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先生…お願い。早く治して・・・

第85章 才色兼備な【元・彼女】と、自信の無い【今・彼女】



梨沙「本当にゲンに頼んで良かった。それに、久しぶりにゲンと一緒に仕事が出来て嬉しかった。ありがとっ!」





石川「あぁ〜俺もだ。」




梨沙は満面の笑みで笑ったが、涙がポロポロと流れ落ちた




石川「何?どうした?」



梨沙「あれっ…、ごめん。何でだろ。。何で私、泣いて…。。本当なんでも無いの、気にしないでっ…!」





梨沙「本当、何でもないっ…。あぁ〜私も歳かなぁ〜。なんか馬鹿みたいっ」


ハハっと梨沙は笑った




石川「何でもなく無いだろっ!お前が泣くなんて…。いいから言ってみろよ!」





梨沙「…んぅ。本当にさっ…。たった2日だったけど、ゲンや皆んなといるのが楽し過ぎて… 、もう帰るのか…って思ったら…。。急に寂しくなっちゃって…ダメねッ、私。」



涙を拭うとニコッと微笑んだ




石川「昨日も言ったが、うちで働きたいなら来い!無理に辛い所で働く必要はない…。」




梨沙「…ゲン…。。本当に良いの?」




石川「あぁ。。。本当だ!優秀な麻酔科医がいれば、俺たちも今以上に仕事がしやすくなるからな。俺も助かる。」


石川は優しく微笑んだ




梨沙「ありがと。ゲンは本当変わらないね。優しいし、困ってるといつも助けてくれる。」




石川「そうかぁ?」


と、まんざらでもなく嬉しそうに笑う先生





(あんな…
あんな綺麗な人が、先生の元彼女?


それに彼女は先生と同じお医者さんで
先生達を助けてあげられる程の人。。

それなのに私はいつも先生に迷惑ばかりかけて、困らせてばっかりで…
先生の為に出来ることなんて一つもない…



私なんかといるより、この綺麗で先生を助けてくれる彼女の方が、私よりずっとずっと、先生を幸せにしてくれるよね…)














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