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先生…お願い。早く治して・・・

第27章 いじめ…そして運命を変える決断

そして、私は走る事になった。

男子は5㎞、女子は4㎞


「綾ちゃん、今からでいいから辞退して。お願い。私、綾ちゃんになんかあったら、それこそ耐えられない。」


『みずほちゃん。これは私が決めた事。何があってもみずほちゃんの責任じゃないわ』


私はみずほちゃんを安心させようと満面の笑み笑ってみせた。



しかし、内心は……


やはり不安だった…


走りきったとしても100位以内に入れるのか


そして、自分の身体は大丈夫なのか…


宮田がいたら、絶対に止めただろうな…


宮田がいたら、きっと違う方法でみずほちゃんを救ってくれただろうな……


宮田がこれを知ったら、どれだけ怒るか……


そして、先生も……


また、病院に行く事になったら……


そう思うと怖くてしょうがなかったが、今はそれを考える事を止めた


目の前の走る事だけを考えようと…

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