
先生…お願い。早く治して・・・
第1章 お嬢様の日常
本当、あんなカッコいい執事と一緒なんて、綾がうらやましいよ〜。と、過ぎ去った車越しにみんなが呟く。
車内では
綾『ねぇ〜、いつも言ってるじゃん!!校門の前は止めてってさ〜。。ねぇ〜、聞いてる〜???』
宮田「聞いてますよ。でも、校門の前じゃないと、お嬢様に逃げられますから!それに…、」
綾『それに…、 何よ?』
宮田「それに、素敵なボーイフレンドもいるようですし」
綾『ちょっと〜!!! あれは違うわよ!あれはただのクラスメイト。誤解よぉ〜』
焦って言い返す私とは違い、宮田は抑揚のないトーンで淡々としている
宮田「そうですか…。なら安心しました」
そんなやり取りをしながら、日常は過ぎていった
