
先生…お願い。早く治して・・・
第53章 ちょっとドSな石川の治療③
“お嬢様……!”
石川に抱っこされたまま部屋へと戻ってきた綾を見た宮田は、駆け寄った
待つ事しか出来ない宮田は、心配と安堵の入り混じった少し疲れた表情をしていた
『宮田…ごめんなさい。いっぱい心配掛けて…。』
「いいんですよ。」
宮田は優しい微笑みで私を見つめ、怒る事はなかった
宮田の目を盗んで病院を抜け出し…誘拐されて…危険な目にあって…。それでもみんな、迷惑ばかり掛ける私を心配してくれる。
こうして大好きな人達に迎えられ、少し目の奥に涙が溜まった。
「さっ、今日はゆっくり休みなさい。」
先生は私をベットに寝かせると布団を掛けてくれた
『うん。』
「先生、仕事に戻るけど、何かあったらすぐ呼ぶんだよ。いいね」
私はもう一度コクンッと頷いた。
「じゃぁ、宮田、頼んだぞ。なんかあったらすぐ連絡しろよ。」
石川は宮田の肩をトントンっと叩いた
“はい。分かりました。”
宮田は小さく頭を下げた
