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「兄貴が羨ましいよ。そんなに思ってくれる子がいるなんてさ！」





『だから、そんなんじゃありませんって』





『あの…、１つ聞いてもいいですか？』



「何？」



『先生も…先生何ですか？ってよく分からない質問してごめんなさい』




「あっ、俺？うん。兄貴と一緒…俺も外科医だよ。紛らわしいだろうから俺の事は、伸(シン)って呼んでよ！」





『伸、先生…。』




「うん。いいねぇ〜。なんか新鮮！名前で呼ばれるの久しぶりだからさっ。」


先生はなんかとても嬉しそうにニコっと笑うと、



「やっぱり君と二人でいるところ、兄貴に見られると、兄貴の機嫌が悪くなりそうだから、俺、トレーニング行ってくるわ！」





『……はい。』




「じゃ、またね！」


そう行って爽やかな笑顔で伸先生は階段を駆け上がって行った…