
先生…お願い。早く治して・・・
第60章 病院から登校
10分くらいすると、診察室から石川先生の診察を受けたと思われる患者さんが出て来て扉は閉まった
そして、再度扉が開くと
“進堂さん、中にどうぞ〜”
看護婦さんの声が聞こえた
少し、気が重いが私は診察室の中に入った
「お帰り!どうだった?久しぶりの学校は!」
ドクターチェアーに腰かけニコっと優しく微笑む石川先生
『ただいま。楽しかったよ!でも授業は全然ダメ…、付いていけなかった…。』
「そっか、身体は?大丈夫だった?」
『うん。普通』
「よかった。でも念のため、ちょっとだけ診察させて!」
私はコクンっと頷いた
