
先生…お願い。早く治して・・・
第64章 伸先生がいるのに…治療再開
ソファーにはコーヒーを飲みながら、携帯をいじる伸が座っていた
“終わり?コーヒー飲む?”
「あぁ〜。……ふぅ〜…」
石川は小さく息を吐くとドフっとソファーにもたれかかった
“はいよっ。”
そう言って伸はコーヒーをテーブルに置くと
“…で、いっつもあんな感じな訳?”
伸もソファーに腰掛けた
「何が?」
“何がって…治療だよ”
「そうだよ…。でも今日はお前が途中で止めたから、いつもよりキツかったな。…そうだ!それよりお前なんでここにいんだよ!」
“俺っ?あぁ〜、母さんから《今日兄貴が綾ちゃんと一緒に来るから、あなたも来なさい》って電話があって、俺も行くつもりだけど、なんでお前がいるんだよ!ってキレられても困るから、事前に言っておこうと思って…”
