
先生…お願い。早く治して・・・
第65章 先生との初デート
“ 分かりました。洋服は今日の為にメイド達に持って来させましたので、さっそく選びましょうか?”
宮田はニコっと微笑んだ
『うん。お願いっ』
宮田は病室に用意されたハンガーにずらりとかけられた洋服に目を向けた
“ちなみにお嬢様…今日のご予定は?”
『先生が予定立ててるから詳しくは分からないけど、今日は先生のお家で夕飯をご馳走になって、明日は多分、買い物とかに行く感じかな?』
“なるほど…。では、今日は少し落ち着いた色合いにしましょうか?”
宮田は少しくすんだアッシュ系のカーキ色のワンピースを手に取った。ワンピースには全面に花や植物、動物がまるで混じり合うようにデザインされた生地で出来ていた。
『コレ、凄く可愛い。』
“お気に召されましたか?”
『うん。』
“こちらはフランスのデザイナーが作ったワンピースでございます。シンプルな作りではありますが、生地に独特の世界観がありとてもお上品で、お嬢様にぴったりかと。首元までデザインされておりますので、髪はアップスタイルにしましょう。”
