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先生…お願い。早く治して・・・

第73章 先生との約束はどうした?


宮田は病室を出ると電話に出た

“ ハイ、宮田です。”


「石川だ。部屋の外か?」

電話の声が漏れない様、小声で話す石川だった



“ はい、出ました。”




「おい!宮田!!!お前が付いていて何で検査受けさせなかったんだよ!」


先程とは違い、強く大きな声で宮田に説いた出した



“…すいません。”



石川は興奮を無理やり押し殺すと

「で?綾の様子はどうなんだ?」




“…痛みはある様ですが、それ以上に恐怖心と、石川先生以外の先生に診られるのが兎に角嫌な様で、先生が帰って来るまで待ってると…”



「はぁ〜。ま…ったく、どうせなら医者嫌いって記憶も一緒に失ってたくれたら良かったのに…」



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