
先生…お願い。早く治して・・・
第73章 先生との約束はどうした?
綾『……怖いよ。本当に』
宮田「そうでしょうか?私はそうは思いませんが。」
綾『朝のあの感じだって…。
またあんな風に怒られたら怖くて逃げそう…』
宮田「石川先生が怒るときは、お嬢様が逃げる時です。逃げなきゃ怒らないと思いますが?」
綾『……そ、それは…うん』
宮田「石川先生は、お優しい方です…誰よりも。
お嬢様を本気で想って心配してるからこそです。お嬢様さえ今、目の前の自分の現状から逃げなければ、石川先生は怒りませんよ。」
綾『……。』
宮田「お嬢様が本来、一番頼るべき人は私ではなく石川先生です。もっともっと石川先生を頼れば良いんです」
