テキストサイズ

サカっちゃうよね

第26章 陸橋の下、線路沿いで…

田辺さんは、何事も無かったように、いつもと変わら無い



『……なんだ、気にする事無かったわ…』



少しすると、佳苗ちゃんが言った



「ねぇ!早く花火やりましょ〜よ!」


「やろー!!」



そして花火が始まった





お酒を片手にやる人、お酒は置いて両手でやる人



もうみんないい大人だけど、やっぱり花火は楽しい




大量に買った花火に、男性陣は飲みに徹する人も出てきた



私は片手にお酒を持ち、飲みながら里花ちゃんと二人でしゃがんでやっていた



「ねぇ、輝子ってさ、彼氏出来た??」


「え?ん〜…いや、いないよ」


もう高田くんと別れる気でいた私は、そう答えた

そう、元から彼氏出来た事はクラブの皆には隠していたから、あのまま居ない事になっている



「里花ちゃんは?」


「私ねー…実は滝本さんが好きだったんだぁ…でも、滝本さんとは付き合えないから…」


「なんで?」


「うん…たぶん陽子さんと出来てるっぽい…」


「え!?そうなの!?」


「3月にさ、飲み会あったじゃん?輝子来なかったけど。あの時から、二人が怪しいんだよね…」


「…へぇ…そっか…」


「だから私、次に行こうと思って!」


「誰に?」



「……ねぇ、輝子って好きな人もいない?前に、田辺さんと噂あったけど…」


「え?あれは誤解!今は特には居ないよ」


「そっか…良かった…最近、田辺さんが気になってて」


『え!?』









ストーリーメニュー

TOPTOPへ