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サカっちゃうよね

第26章 陸橋の下、線路沿いで…

「…え?…どこ行くの?…ねぇ!」




私の手を引っ張る田辺さんは、何も言わずにグイグイ引っ張って歩く




製鉄所みたいな建物を右にしたまま、突き当たりの線路まで歩かされた



そこを右に曲がると、製鉄所のブロック塀と、線路側には1m位間がある二重になったフェンスがあった


ブロック塀と道側のフェンスは、2m位だろうか

車は通れそうにない細さだ



その二重のフェンスの間には、胸の高さの草木が生えていた






そこで田辺さんが止まった




「来る時ここ通って来たんだけど、暗いし隠れてるし、スリルもあって良くない?」



「…え?スリル?」



田辺さんが私の後頭部に左手を回し、顔を近づけた





ーえ?





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