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橙の傷

第3章 二人

「とりあえず、ご飯食べよ?ね?」

怖い顔をしたお兄ちゃんを座るように言う。

「あぁ…」

もはや怒りを通り越してあきれてるみたい。

そして椅子に座ると黙々とご飯をたべだした。

「いただきます。」

私も無駄に多くて、豪華な夕御飯を一緒に食べる。

その間、お兄ちゃんをチラチラ盗み見る。

喉仏とか、スッと通った首筋とか、ごつごつした手とか…男の人、で。

胸が、ドキッと音をたてる。

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