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橙の傷

第3章 二人

「ご馳走さま。」

早々にお兄ちゃんは食べ終えて席をたつ。

「私も、ご馳走さま。」

少食な私も同じに席をたつ。

二人で机の上を片付けて、食器を洗う。

「先風呂入る。」

全部洗い終えたお兄ちゃんはひとつあくびをした。

「うん。」

わたしの中で、イケナイ考えが浮かんだ。

ダメ、でも、今しか、ない。

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