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橙の傷

第4章 あの日から ※博人side

「佐久間橙乃ってやばいよな。」

校内で、その噂は有名だった。

俺の妹に“なった”橙乃は、すごい可愛い。

白い肌に、大きな目、濡れたような小さな唇、さらさらの長い黒髪、華奢で細いのに胸はある、そんなえろい体つきをしていた。

高校生の俺たちには高嶺の花、と呼ばれる存在に近かった。

「二個したのやつらが羨ましいぜ!同じ教室で授業受けれるんだぜ!?隣の席とか!?」

「人の妹で変な妄想してんなよ…」



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