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橙の傷

第4章 あの日から ※博人side

友人の恭介は金色の髪をぐしゃぐしゃと掻き、俺に泣いたような顔を向けた。

「お兄様お願い、1発やらせて。」

ぐーでおもいきりなぐってやった。

確かに、あいつはやばい。

家で、俺がどれだけ我慢してるか知らない。

俺のパーカーを着ると膝上のワンピースぐらいの丈になるからとあいつは下を穿かない。

パーカーも全部閉めるわけでなく、ゆとりを持たせていて。

高校生の俺には辛いものがある。

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