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橙の傷

第4章 あの日から ※博人side

「うん!」

嬉しそうに笑う顔がいつからこんなに、愛しくなったのか。

ゾクゾクとイケナイ欲望が、現れる。

撫でていた手を少し下ろして橙乃の耳を擦る。

ビクッと揺れる体に少し染まったほほに心が満足する。

「じゃあ、また家でな。」

最後に肩をポンっと叩くと、はっとしたように橙乃は笑った。

「うん!じゃあね!」

パタパタとかけていく橙乃を見えなくなるまで見ていた。

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