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橙の傷

第5章 爆発

なにこれ…ふわふわ…する…

ぼんやりした視界の世界はお兄ちゃんだけで。

「す…き………」

口から、ポロッとあふれでる。

お兄ちゃんはきれいな瞳の目を細めて笑った。

「おれも、すき。」

その言葉と同時に、お兄ちゃんの指が私の中に入る。

「橙乃、大好き。」

「わっ…たし……もっ……!」

私だってちゃんと伝えたいのにお兄ちゃんの指が中でうごめいて阻止する。

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