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橙の傷

第6章 補習

バフッ。

ベッドにごろんと体を倒すとお兄ちゃんの匂いがした。

「おにいちゃん…」

愛しさが込み上げてきて、切なくなる。

「はやく、会いたいよ。」

ぎゅっと目を閉じて、お兄ちゃんを思う。

サークルには、女の人もいる。

お兄ちゃんは女の人にも笑顔を向けているのかな?

名前を読んでいるのかな?

やだな、やだな。

独占欲が、強くなってる。

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