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橙の傷

第7章 帰宅 ※side博人

「ただいまー。」

18:40、橙乃に会いたくて少し早めに大学をでた。

高校は一緒だったから一緒に帰れたりもしたが、大学は高校とは逆方向にある。

つまり一緒に行けるのは玄関まで。

橙乃のおかえりがなくて、少し不思議に思う。

「橙乃ー?」

リビングをのぞくと昼頃書き置いておいたメモが動いていて橙乃の帰宅を教えてくれた。

部屋でねてる、かな。

ほっとひとつため息をついて階段を上がる。

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