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橙の傷

第2章 日常

お兄ちゃんは私がこうしないと動かないのを知ってる。

これはもう、毎日の事だから。

手を繋ぎながら階段を降りると机のうえには豪華な夕御飯が並んでいた。

「どうしたの!?」

「ちょっとね、座って。」

ママが声を弾ませながらいった。

お兄ちゃんも豪華なご飯に目を大きくしてる。

「しばらく旅行に行こうと思うんだ。パパとママで。」

お父さんが喜びがにじんだ声で言う。

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