君と僕の見ている風景
第15章 1番大切な人
ー翔sideー
「はぁっ…はぁっ…」
トレーナー「はい、オッケーです」
「はぁっ…」
俺は膝に手を付き、呼吸を整えた。
芸能人やセレブ御用達のセキュリティ万全のトレーニングジム。
事務所の先輩達もよく通ってるここのジムで俺は休日にトレーニングを始めた。
ジュリーさんに言われた通り、出産で俺の体力はかなり落ちてる。
昔やってたメニューに身体が付いて行かない…。
トレーナー「櫻井さん焦っちゃ駄目ですよ。自分のペースに合わせてやっていきましょう」
「………はい」
トレーナー「少し休憩しましょう」
休憩を挟み、俺は個室のトレーニング無理だったらルームを出た。
「ポカリ飲みたいな…」
自動販売機を求めて俺は廊下をてくてく歩く。
奥に見える入口に何となく目をやりながら俺は歩いていた。
受付の人来た時と変わったな…。
「………え?」
見覚えのあるその姿。
それは…相葉くんが「あやちゃん」と呼んでいたかつての恋人だった。
佇んで彼女を見つめていると、ふと目が合う。
やば…。
俺の事を覚えていたのか頭を下げられ、釣られて俺も頭を下げた。
すると隣に座るもう1人の受付の人に何やら話し掛けカウンターを出て来る。
「え…」
俺の方に向かって走って来た。
「え、えっと…」
綾香「あの…櫻井翔さんですよね」
「は、はい…」
綾香「すみません…覚えてますか?私…」
「あ、はい…相葉くんの…」
綾香「良かった…覚えて頂いて」
「あ、はい…」
どうしよう、急に話し掛けられても困る…。
綾香「あの…先日はすみませんでした」
深々と頭を下げられる。
綾香「回りの目気にしないでマーく…相葉さんに急に話し掛けちゃって…櫻井さんにも」
「あ、いや…」
丁寧な人だな…。
綾香「あの…相葉さんに宜しくお伝え下さい」
「………はい…」
綾香「じゃあ失礼します」
また頭を下げ、彼女は去って行った。
「………」
どうしよう…胸がざわつく。
このままで…いいのかな…。
俺にしては珍しく、考えるより先に身体が動いていた。
「あの、待って下さい!」
俺は彼女の背中を追い掛けた。
「はぁっ…はぁっ…」
トレーナー「はい、オッケーです」
「はぁっ…」
俺は膝に手を付き、呼吸を整えた。
芸能人やセレブ御用達のセキュリティ万全のトレーニングジム。
事務所の先輩達もよく通ってるここのジムで俺は休日にトレーニングを始めた。
ジュリーさんに言われた通り、出産で俺の体力はかなり落ちてる。
昔やってたメニューに身体が付いて行かない…。
トレーナー「櫻井さん焦っちゃ駄目ですよ。自分のペースに合わせてやっていきましょう」
「………はい」
トレーナー「少し休憩しましょう」
休憩を挟み、俺は個室のトレーニング無理だったらルームを出た。
「ポカリ飲みたいな…」
自動販売機を求めて俺は廊下をてくてく歩く。
奥に見える入口に何となく目をやりながら俺は歩いていた。
受付の人来た時と変わったな…。
「………え?」
見覚えのあるその姿。
それは…相葉くんが「あやちゃん」と呼んでいたかつての恋人だった。
佇んで彼女を見つめていると、ふと目が合う。
やば…。
俺の事を覚えていたのか頭を下げられ、釣られて俺も頭を下げた。
すると隣に座るもう1人の受付の人に何やら話し掛けカウンターを出て来る。
「え…」
俺の方に向かって走って来た。
「え、えっと…」
綾香「あの…櫻井翔さんですよね」
「は、はい…」
綾香「すみません…覚えてますか?私…」
「あ、はい…相葉くんの…」
綾香「良かった…覚えて頂いて」
「あ、はい…」
どうしよう、急に話し掛けられても困る…。
綾香「あの…先日はすみませんでした」
深々と頭を下げられる。
綾香「回りの目気にしないでマーく…相葉さんに急に話し掛けちゃって…櫻井さんにも」
「あ、いや…」
丁寧な人だな…。
綾香「あの…相葉さんに宜しくお伝え下さい」
「………はい…」
綾香「じゃあ失礼します」
また頭を下げ、彼女は去って行った。
「………」
どうしよう…胸がざわつく。
このままで…いいのかな…。
俺にしては珍しく、考えるより先に身体が動いていた。
「あの、待って下さい!」
俺は彼女の背中を追い掛けた。