君と僕の見ている風景
第15章 1番大切な人
「………」
綾香「………」
ジムの休憩所で並んで自販機のお茶を飲んだ。
………思わず声掛けちゃったけど…ほぼ初対面なんだよな…。
どうしよ…見切り発車した…。
会話が進まずペットボトルのお茶だけがどんどん減っていく。
綾香「………相葉さんの事…ですよね」
彼女の方から話を切り出してくれた。
「あ、はい…」
綾香「………何か…櫻井さんに言ってました?」
「………昔付き合ってた事と…その…いきなり振られたって…」
綾香「………」
「他人の俺が口出しする事じゃないと思ったんですけど…恋愛ってその2人にしか分からない事だし。でも…俺達相葉くんは恋愛に関してドライだと思ってたんです。本気の恋をしないっていうか…避けてるっつーか…だから…あの日…貴女に逢って明らかに動揺した相葉くん見て…思ったんです。よっぽど辛い恋したのかなって…もしかしてその相手が…貴女なのかなって…それでつい声掛けちゃって…すみません」
綾香「いえ…」
「………」
綾香「………」
「………」
綾香「確かに…何も言わずに別れました。その方が良いと思ったから…」
「気を悪くしたらすみません。でも…理由も告げずに別れる事が良い事だとは…俺は思えません。実際あの日…あの後も暫く相葉くん元気なかったですし…」
綾香「………すみません…」
「………謝るのは俺じゃないでしょ」
綾香「………分かってます。でも…彼と逢う事はもうないですから」
「………」
綾香「………櫻井さん…これから話す事…オフレコでお願いします」
「え?」
綾香「………マーくんには知られたくないから…」
「………分かりました」
綾香「………脅されたんです」
「………え?」
綾香「彼の…マーくんのファンの方に…」
「………」
綾香「付き合い始めた頃は…勿論2人で逢うのは気を使ってました…でも…やっぱり年月重ねるとどこかで気が抜けちゃって…見られたんです。2人で手繋いで歩いてるとこ」
「………」
綾香「私だけなら我慢出来ました…でも…『ファンを裏切った相葉ちゃんを許さない』って…『これ以上付き合いを続けるならお前も相葉ちゃんも許さない。2人を殺して私も死ぬ』って…」
「………そんな…」
彼女の言葉に俺は絶句してしまった。
綾香「………」
ジムの休憩所で並んで自販機のお茶を飲んだ。
………思わず声掛けちゃったけど…ほぼ初対面なんだよな…。
どうしよ…見切り発車した…。
会話が進まずペットボトルのお茶だけがどんどん減っていく。
綾香「………相葉さんの事…ですよね」
彼女の方から話を切り出してくれた。
「あ、はい…」
綾香「………何か…櫻井さんに言ってました?」
「………昔付き合ってた事と…その…いきなり振られたって…」
綾香「………」
「他人の俺が口出しする事じゃないと思ったんですけど…恋愛ってその2人にしか分からない事だし。でも…俺達相葉くんは恋愛に関してドライだと思ってたんです。本気の恋をしないっていうか…避けてるっつーか…だから…あの日…貴女に逢って明らかに動揺した相葉くん見て…思ったんです。よっぽど辛い恋したのかなって…もしかしてその相手が…貴女なのかなって…それでつい声掛けちゃって…すみません」
綾香「いえ…」
「………」
綾香「………」
「………」
綾香「確かに…何も言わずに別れました。その方が良いと思ったから…」
「気を悪くしたらすみません。でも…理由も告げずに別れる事が良い事だとは…俺は思えません。実際あの日…あの後も暫く相葉くん元気なかったですし…」
綾香「………すみません…」
「………謝るのは俺じゃないでしょ」
綾香「………分かってます。でも…彼と逢う事はもうないですから」
「………」
綾香「………櫻井さん…これから話す事…オフレコでお願いします」
「え?」
綾香「………マーくんには知られたくないから…」
「………分かりました」
綾香「………脅されたんです」
「………え?」
綾香「彼の…マーくんのファンの方に…」
「………」
綾香「付き合い始めた頃は…勿論2人で逢うのは気を使ってました…でも…やっぱり年月重ねるとどこかで気が抜けちゃって…見られたんです。2人で手繋いで歩いてるとこ」
「………」
綾香「私だけなら我慢出来ました…でも…『ファンを裏切った相葉ちゃんを許さない』って…『これ以上付き合いを続けるならお前も相葉ちゃんも許さない。2人を殺して私も死ぬ』って…」
「………そんな…」
彼女の言葉に俺は絶句してしまった。