君と僕の見ている風景
第5章 結婚までの道のりー後編ー
ー潤sideー
翔「え…ゼロで?」
ジュリー「そうよ。最後に1分だけ時間をもらったわ」
マスコミ各社に送るファックス用の直筆コメントを書く為にテーブルに向かってる間、ジュリーさんに告げられた。
翔「………分かりました」
ジュリー「入籍は今週の土曜日。翔、貴方は来年から産休に入る事に決まったから」
「そんなに早くにですか?」
「お腹の膨らみの事を考えると…それが限界だからね」
アイドルだから…大きなお腹をテレビで晒す訳にはいかないって事か…。
翔「分かりました。仕事初めは…」
ジュリー「夏のツアーからよ」
「え、ツアー!?」
俺は驚いてジュリーさんを見上げた。
ジュリー「7月からやるわ。4月からの凱旋ライブにはさすがに間に合わないから…翔良いわね?」
翔「はい」
翔は素直に頷いた。
仕事復帰がツアーなんてハード過ぎるだろ…。
でも俺達は何も言えない。
アイドルとしての掟をある意味破ってしまってでもこうして活動を続けられる事に感謝しなきゃいけない。
翔も分かってるから何も言わないんだ。
ジュリー「それと…明日は2人共休みにしたから」
翔「え…」
ジュリー「翔の実家に挨拶まだなんでしょ。明日行きなさい」
「………ありがとうございます!」
ジュリー「じゃあこれでオッケーよ。お疲れ様」
俺達が書いたファックスコメントを持って足早にジュリーさんは応接間を出て行った。
翔「………良かった…来年も普通に仕事出来る…」
大きく溜め息を付いた翔が俺の肩にもたれてきた。
「俺…ゼロの収録行くよ」
翔「え?」
「これから色々と迷惑掛けるから…村尾さんやスタッフに挨拶したいし。翔を見てるよ」
翔「ありがとう」
「『妻がご迷惑お掛けします』ってね」
そう言うと翔はうつ向き加減で鼻をぽりぽりと掻いた
照れた時の翔のクセ。
「じゃあ行こう」
気付かない振りをして俺は翔の手を握った。
翔「うん」
翔が立ち上がる。
そのまま俺は一緒にスタジオへと向かった。
翔「え…ゼロで?」
ジュリー「そうよ。最後に1分だけ時間をもらったわ」
マスコミ各社に送るファックス用の直筆コメントを書く為にテーブルに向かってる間、ジュリーさんに告げられた。
翔「………分かりました」
ジュリー「入籍は今週の土曜日。翔、貴方は来年から産休に入る事に決まったから」
「そんなに早くにですか?」
「お腹の膨らみの事を考えると…それが限界だからね」
アイドルだから…大きなお腹をテレビで晒す訳にはいかないって事か…。
翔「分かりました。仕事初めは…」
ジュリー「夏のツアーからよ」
「え、ツアー!?」
俺は驚いてジュリーさんを見上げた。
ジュリー「7月からやるわ。4月からの凱旋ライブにはさすがに間に合わないから…翔良いわね?」
翔「はい」
翔は素直に頷いた。
仕事復帰がツアーなんてハード過ぎるだろ…。
でも俺達は何も言えない。
アイドルとしての掟をある意味破ってしまってでもこうして活動を続けられる事に感謝しなきゃいけない。
翔も分かってるから何も言わないんだ。
ジュリー「それと…明日は2人共休みにしたから」
翔「え…」
ジュリー「翔の実家に挨拶まだなんでしょ。明日行きなさい」
「………ありがとうございます!」
ジュリー「じゃあこれでオッケーよ。お疲れ様」
俺達が書いたファックスコメントを持って足早にジュリーさんは応接間を出て行った。
翔「………良かった…来年も普通に仕事出来る…」
大きく溜め息を付いた翔が俺の肩にもたれてきた。
「俺…ゼロの収録行くよ」
翔「え?」
「これから色々と迷惑掛けるから…村尾さんやスタッフに挨拶したいし。翔を見てるよ」
翔「ありがとう」
「『妻がご迷惑お掛けします』ってね」
そう言うと翔はうつ向き加減で鼻をぽりぽりと掻いた
照れた時の翔のクセ。
「じゃあ行こう」
気付かない振りをして俺は翔の手を握った。
翔「うん」
翔が立ち上がる。
そのまま俺は一緒にスタジオへと向かった。