君と僕の見ている風景
第6章 新生活
ー翔sideー
「うっぷ…うぇっ…!」
早朝5時、俺は酷いつわりで目を覚ました。
暫く落ち着いていたからか、今日はいつになく酷い吐き気に襲われて5分程洗面台から離れられない。
夕食も殆ど消化してなかったみたいでそれも吐き気に拍車を掛けていた。
「げほげほっ…はぁっはぁっ…」
顔を上げ鏡を見ると青白い顔の俺が映ってる。
………ちょっと痩せた…?
妊娠は嬉しいけど…こんなにつわりがきついなんて思わなかった。
先生にも言われてたけど…気持ちも不安定になって…イライラしたりモヤモヤしたりする。
今が正にそんな気分。
………今日は昼から仕事だってのに。
「あーもう!」
ドンと鏡を殴ると反動でまた襲ってくる吐き気。
「うぇっ…!」
吐く事に精一杯で、後ろに潤が立ってる事に気付かなかった。
潤「翔。ゆっくり息して。少しは楽になるから」
優しく背中を擦ってくれる。
「げほっ…うっぷ…」
そんな事分かってる。
………こんな姿もう見られたくないのに。
ゲロにまみれた醜い姿。
頼むから潤出てって…!
潤「ゆっくり…ゆっくりね」
「っっ、うるさい!!」
俺は潤の腕を思いきり振り払ってしまった。
「分かってるから!ほっといて!!」
………怒鳴ってしまった。
潤「………ごめん」
潤は悪くないのに…謝ってくれた。
それでも…ずっと背中を擦り続けてる。
「頼むから出てって…こんな姿見られたくない…」
潤の優しさに自分が情けなくなる。
潤に八つ当たりしても仕方無いのに…でも潤は何も言わない。
惨めな気分。
潤「………分かった」
ポンと背中を撫でると、潤はあっさりとその場を離れてしまった。
「う、うぇっ…!」
そしてまた襲われる吐き気。
色んな思いが入り交じり目茶苦茶になり、俺はいつの間にか泣きながら吐いていた。
「うっぷ…うぇっ…!」
早朝5時、俺は酷いつわりで目を覚ました。
暫く落ち着いていたからか、今日はいつになく酷い吐き気に襲われて5分程洗面台から離れられない。
夕食も殆ど消化してなかったみたいでそれも吐き気に拍車を掛けていた。
「げほげほっ…はぁっはぁっ…」
顔を上げ鏡を見ると青白い顔の俺が映ってる。
………ちょっと痩せた…?
妊娠は嬉しいけど…こんなにつわりがきついなんて思わなかった。
先生にも言われてたけど…気持ちも不安定になって…イライラしたりモヤモヤしたりする。
今が正にそんな気分。
………今日は昼から仕事だってのに。
「あーもう!」
ドンと鏡を殴ると反動でまた襲ってくる吐き気。
「うぇっ…!」
吐く事に精一杯で、後ろに潤が立ってる事に気付かなかった。
潤「翔。ゆっくり息して。少しは楽になるから」
優しく背中を擦ってくれる。
「げほっ…うっぷ…」
そんな事分かってる。
………こんな姿もう見られたくないのに。
ゲロにまみれた醜い姿。
頼むから潤出てって…!
潤「ゆっくり…ゆっくりね」
「っっ、うるさい!!」
俺は潤の腕を思いきり振り払ってしまった。
「分かってるから!ほっといて!!」
………怒鳴ってしまった。
潤「………ごめん」
潤は悪くないのに…謝ってくれた。
それでも…ずっと背中を擦り続けてる。
「頼むから出てって…こんな姿見られたくない…」
潤の優しさに自分が情けなくなる。
潤に八つ当たりしても仕方無いのに…でも潤は何も言わない。
惨めな気分。
潤「………分かった」
ポンと背中を撫でると、潤はあっさりとその場を離れてしまった。
「う、うぇっ…!」
そしてまた襲われる吐き気。
色んな思いが入り交じり目茶苦茶になり、俺はいつの間にか泣きながら吐いていた。