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Starlight Kiss

第9章 tragic love②

ベッドに横になったまま、俺は天井を見つめ煙草を吹かした。


ベッドの横ではそんな俺の様子をジッと見つめる坂口さんの視線。


坂口「………松岡さん…」


「………ん?」


坂口「………私…そろそろ帰りますね」


身体を起こし、ベッドの下に落とされたブラを拾った。


俺に背中を向け、ブラを着ける彼女の後ろ姿をぼんやりと見つめた。


………女を抱いたのは…何年振りだろう。
まだこの手に残る彼女の胸や…秘部の感触。
どれを取っても男のそれとは違っている事を思い出した。


俺は灰皿に煙草を押し潰し、彼女の腕を取った。


「まだ居ろよ」


坂口「………駄目です」


「………何で」


坂口「………松岡さんの事ずっと…好きでした。一度だけでも…こうなれて嬉しいんです。でもこれ以上居たら…欲出しちゃうから…だから…」


そう語る彼女の肩は微かに震えていた。


………いい女だなこいつ。
そう思った俺は彼女を引き寄せベッドの中へと戻した。


坂口「ま、松岡さん…」


ブラを外され、戸惑った瞳で俺を見上げた。


「………一度だけなんて…そんなつもりはねぇよ…美香」


数時間前に初めて知った下の名前を呼んだ。


坂口「………松岡さん…」


彼女の胸を鷲掴みにしながら俺はそのまま口付けた。

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