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いつまでもここに居て

第9章 僕と君の幸福論[21]



…そんなことありえないけど、もしかしてその彼こそ、今のアシスタントさんではないのか?

幸せの定義を探しに大野さんの元に来たんじゃないのか?

そんな事を思い始めた。
確かめてみよう。たしか名前は…


「幸せ…かあ…毎日こうやって暮らせることが一番の幸せかもなあ…」

んー。と背伸び。
お日様も出ていてお店の中はポカポカしていて眠くなる。

「お邪魔します。」
「あ!大野さん!!いらっしゃいませ!」
「しばらく来てなくてすいません。絵具を見せてもらっていいですか?」
「あれ?アシスタントさんは?」
「あれですよ。」
大野さんが指を指す先にしゃがんで白い花をつんつんと触る青年。

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