いつまでもここに居て
第1章 One more chance?[21,31]
「智…」
「まさき、まさき…」
ボロボロ涙を流しながら、俺のキスを受け止める。
抱きしめた智を離すと少しずつ唇を寄せた。
ちゅ、と軽く触れるようにキスをした。
「大丈夫…大丈夫だよ、俺がいるから」
静かな部屋に響くリップ音。
止まらない涙。その涙には元相手の記憶を含ませているようで。
「ふぅ…ん…まさ、き」
「さとし、。可愛いよ、好き。」
少しずつ移動させ、おでこや頬にキスをしていく。
「キスで感じてるの…?ふふ、」
「笑うな…!」
「ごめんね、智がかわいくて。…智はこれだけで満足…?」
物欲しそうな顔をする智を揺する。
欲しいと。
そう言ってくれたら、俺は智が欲しいモノはなんでもあげるから。
「雅紀…」
「うん。わかってるよ」
キスをせがむ智にキスをした。唇に軽く触れたあと、少しずつ激しくなるキスに俺は溺れた。