Welcome to our party
第9章 俺の優しいHERO by みきちん
すると、授業開始のチャイムが鳴った。
「教室に戻らないとな」
と言って、手を離した。
俺はその場にへたり込んだ。
離れていく2人の後姿を見て
ホッとしていると、
「あっ、忘れてた!」
ニヤニヤしながら戻ってきた。
再び、
胸倉を掴まれ無理やり立たされた。
そして、腹に一発パンチを食らった。
蹲る俺を見て笑いながら
教室に帰って行った。
不思議な感覚だが、嬉しかった。
いつもなら
数発殴られるのが当たり前だ。
今日は一発で済んだ。
でも、考えたら同じクラス。
今までは数日に一回が毎日になる。
結局は今までよりも多く殴られる。
地獄という名の底なし沼。
誰も助けてはくれない。
もがけばもがくほど
深みにはまって苦しくなる。
ならいっそ、静かに沈みたい。
それからどうやって屋上に来たか覚えてない。
外をしばらく眺め、金網に足を掛けた。
「赴任早々、
生徒の自殺なんて見たくないんですけど」
声のする方に目をやると
少し離れたところで
ビール缶を片手に持ち、
金網にもたれて座っているヤツがいた。
就任早々ってことは、教師か。
偉そうにしやがって。
「教室に戻らないとな」
と言って、手を離した。
俺はその場にへたり込んだ。
離れていく2人の後姿を見て
ホッとしていると、
「あっ、忘れてた!」
ニヤニヤしながら戻ってきた。
再び、
胸倉を掴まれ無理やり立たされた。
そして、腹に一発パンチを食らった。
蹲る俺を見て笑いながら
教室に帰って行った。
不思議な感覚だが、嬉しかった。
いつもなら
数発殴られるのが当たり前だ。
今日は一発で済んだ。
でも、考えたら同じクラス。
今までは数日に一回が毎日になる。
結局は今までよりも多く殴られる。
地獄という名の底なし沼。
誰も助けてはくれない。
もがけばもがくほど
深みにはまって苦しくなる。
ならいっそ、静かに沈みたい。
それからどうやって屋上に来たか覚えてない。
外をしばらく眺め、金網に足を掛けた。
「赴任早々、
生徒の自殺なんて見たくないんですけど」
声のする方に目をやると
少し離れたところで
ビール缶を片手に持ち、
金網にもたれて座っているヤツがいた。
就任早々ってことは、教師か。
偉そうにしやがって。