ねがい*ごと
第3章 幽霊?
帰宅したのは午後10時すぎだった。
パチッ
しかし部屋の明かりをつけると、私は思わず「きゃっ!」と叫んだ。
またしても床にティッシュが撒き散らされているではないか……。
け、警察!
私は震える指先で電話をした。
「もしもしっ、すぐ来て下さい!泥棒が入ったんですっ」
『わかりました、すぐ伺いますから住所をお願いします』
「は、はい。○○町一丁目△番で…す……ん??」
そのとき。
聞こえる…。
パタパタと…
何かが走り回る音が。
動物?
私は立ち尽くしたまま、室内を見渡していく。
音は確かにするのに、その姿はなかなか見えなかった。
「そこにいるのは誰なのっ?」
私は急いでキッチンへ行き包丁を取り出し、両手で握った。
「はぁ、はぁ。早く出てきなさいっ!」
すると音が止んだ。
そして
見えたのだ。
「……っっ!!?」
私は目を見開いた。