ねがい*ごと
第3章 幽霊?
「いえね。たまにあるんですよ、こういう仕事をしていると。科学では証明できない不可解な事件が…。
うちにも子どもがいるからわかるけど、ティッシュとか好きなんだよね。目を離すとすぐ、これと一緒ですよ、ははっ。だからあなたの話を僕は信じます」
「ほんとですか?だったら私どうすれば。きっとまた、現れるわ」
「う〜ん」
刑事さんは困った様子だった。
「あの少女は、幽霊なんでしょうか?」
「さぁ…それはなんとも言えません。でも部屋に誰もいない以上、我々はこれで引き上げますので」
「…そうですか。分かりました」
「誰か友人かご家族にでも来てもらった方がいいですよ」
「ええ。そうします」
そして刑事さん達は帰って行き、
私はまた1人になった。