ねがい*ごと
第2章 始まり
就寝中。
…はっ?
私はふと、何かの物音で目が覚めた。
耳を凝らすと、
ペタッ、ペタッ、ペタッと…
廊下から聞こえるそれは、間違いなく人の足音だった。
行ったり来たりして…まるで私を探しているかのようだ。
心臓がバクバク鳴る。
やっぱり何者かが、この部屋に侵入していたんだわ。
そういえば朝の占いで、予期せぬ災いがあるって。
どうしようっ。
このままじゃ私、殺されちゃう!?
逃げなきゃ。
だけど、体が重くてびくとも動かないのだ。
そのとき寝室のふすまが、
すーっと開いた。
ひっ!!!
あぁ絶体絶命。
私はそこで気を失った……。