俺氏、捨て子を拾いました
第1章 出会う
「……都合は分かったけど……それってやっぱり警察に行った方が良くない? 新しい施設また探してさ……」
拾ってくださいと言われても俺なんかが面倒をみるよりも施設にいた方が絶対に良い生活送れるし……
俺がニートだっていう事実は変わらないし。
「知っていますか? おじさん。施設の人は何人もの人を無償で養っているんですよ? 私以外の子も何十人もいます。申し訳ない気持ちと色んな子に合わせなきゃいけないということでそれはそれは居心地が悪かったです」
少し寂しそうな表情を浮かべて淡々と口を動かす女の子。
俺より賢そうだよ。君。
「俺の家はどうなる? 申し訳ないと思わないか?」
手を広げ、真顔で見つめてやる。我ながら人間性が欠乏している気が否めない。
「最初上がった時は、少し申し訳ないと思いましたが……なんか今は開き直りました」
開き直っちゃダメでしょ!! なにいってんの!!
「おじさんは家もない小さき女の子をこの何もない外へと放り出すんですか? 事情を聞いたのになお放り出すと言うんですか? それってどうなんですか?」
「あ、あうぅ……」
童貞の俺。無茶苦茶な少女に言い負かされる。2ちゃんじゃないと口論で勝てないお