俺氏、捨て子を拾いました
第2章 もはや非日常
「……ふぅぅ……何やってんだ俺は……」
今、現在俺は部屋で寝転がって頭を悩ませている。
ふたばちゃんはお風呂に入れました。全力で一緒に入ろうよと言おうと思ったけど、そんなこと言えるんだったら俺は今頃童貞を拗らせていない。
そんなことはいい。問題はこのままでいいのか? という問題だ。
勿論答えは否。良くはない。
女子小学生が見ず知らずの成人男性の家で報告もなしに一緒に暮らす。
もう問題しかない。
しかも、俺はニート。収入源も毎月、親の仕送り一本で賄っている。財産も乏しい。
しかし、ふたばちゃん自身もまさかこんなことになるとは思っていないだろう。
不運の連続に多量なストレス。俺の住んでるアパートの部屋の前で休んでいた結果。ドアに思いっきり当てられて、ストレス開放。俺が気弱だったのを良いことに流れで……
これは、犯罪が起きる前に……何とかしなければ……俺は社会的に終わってるけど、社会的に死にたくないという神経をもっているのだ。
取り敢えず、第一プラン……施設とかの情報を集めるか……愛用PC……まさかお前の検索履歴にまともなものがつくなんてな……
「辰海さーん!! 緊急事態ですー!! 緊急事態ですー!! はやくお風呂場にー!!」
と思ったらお呼びだしです。俺はPCを閉じて、慌ただしく風呂場に向かう。
なになにー!? 生理かなー!? んっほー!! 今いきますぞー!!
もうすでに犯罪者予備軍なのは俺でも分かっている。