俺氏、捨て子を拾いました
第3章 貴様のぱんつは何色だ?
「あなた、自分が何をしているか分かってる?」
唐突に言われたその言葉。霙という女はまるで汚物を見るような目で俺を見る。やめて、リアルでされると傷口が……深い……深すぎる……
「誘拐だよ? 分かってる?」
「ちょ、ちょっと待って……違うんだよ……」
「妹じゃないということは、もう残ってるのは一つだよ。まさか親戚だとか言い出すんじゃないよね?」
ああー……これだから三次元の女は嫌いなんだよぉ……こっちの話聞かないし……
「……あの子捨て子らしいんだ」
「……捨て子? 彼女見た感じ小学生だよ? 逃げ場がないからって思いきった嘘をついたね」
「し、施設で育ったらしいんだけど……その施設が火事になったらしくて……それで成り行きで……」
事実を言っても、嫌な顔をされるだけ……なんなんだよぉ……俺悪くないよぉ?
「捨て子が事実だったとしても、何故警察に届け出を出さないの? 勝手に捨て子を育てるとかそもそも法律に引っ掛かってるし」
「えっぐ……お……おでもぉ……まっざきにぃ……そうしようと思ったんでずよぉ?」
負けた負けました。
女一人に口論でまた負けたした。もういい。俺は男をやめる。ちんこ切ります。来世は超絶美少女になってやるんだから。
「お待たせしましたー!! ってわわわ!? 辰海さん!? なんでそんなに泣いてるんですか!?」
「あぐえうぐえうああぐえ!! うぐぅ!!」
「東大さんを指差してなんか言ってますけど辰海さんが気持ち悪いことしか分からないです!!」