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腹黒ドS王子の愛する人

第8章 好きです

必死に手を動かして変なことを考えないようにするも
美和子と呼んだ西条の声が頭を離れない。





廊下からは度々笑い声が聞こえてくる。


あんな西条、滅多に見ないのに。





モヤモヤとした何かぎ身体中に広がっていく。




やだ、俺めっちゃ嫌な奴になってる。








動揺してボウルを落とす。







カシャーン!!!






そんな音にも西条は気づかないで、電話に出ているから当たり前なのに俺だけ置いていかれたみたいで。




それがたまらなく悲しくなって。







俺の頬に涙がつたった。






泣くな、こんなことで。俺はいつからこんなに弱くなったんだ。





ただ名前を呼んでただけだろ、何がこんなに悲しいんだ。




そう思へば思うほど涙が流れる。


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