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腹黒ドS王子の愛する人

第9章 亀裂

も、やだ......






帰りたくて西条に声を掛ける。






「さ、西条......」



ゆっくりと西条がこっちを見る。



久しぶりに見る西条の顔、それだけで俺はたまらなく嬉しかった。



「あの........俺さ、もう........」





緊張で声が出ない。




「どした?」





「きゃっ!!!!」





がシャンっ!!







キッチンで大きな音がする。





「美和子!?」




勢い良く西条が立ち上がり美和子さんの元へ行く。





「あははー、ごめん終夜。落としちゃった。」




「そんなんいいから。怪我は?」






大丈夫!と美和子さんはまた笑う。




「ったく、落ち着けバカ。」



「ごめん....」





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