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腹黒ドS王子の愛する人

第9章 亀裂

「じゃあ、一緒に作るか。」



「それじゃ意味ないもん!」






あっちいって!と西条は美和子さんにキッチンから追い出される。






その時の美和子さんの顔は恋をしているそのものだった。





あぁ、そうか。



この二人はやっぱり.......









「葵?どうした?」




「.......別に....」



俺は小さくつぶやくとヘラッと笑った。




「体調わりーのかよ。」





西条の手がおでこに触れる。




ビクッと体が揺れる。






はたからみたらただの友人を心配してるだけ。




でも俺にはもうそうはいかない。






久しぶりに感じる西条の手はやっぱり冷たかった。





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