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腹黒ドS王子の愛する人

第9章 亀裂

「葵くん!?どうしたの!?」







心配そうな顔で美和子さんが俺に手を伸ばす。








俺はそれを避けるとひったくるようにシャツの入った袋を持って部屋を飛び出した。












割り切ろうとした。でも無理だ。







どうしようもなく西条が好きだ。
諦めるなんてできない。













「葵っ!!!!!!」
















俺は背中から聞こえる西条の声を無視してひたすら走った。













-これ、ちゃんとつけるな。-




-余程あなた様の隣が落ち着くのでしょうね。-




-またのお越しをお待ちしております。-



-葵はこれがいいんだろ?-







ごめんなさい、岡島さん。





また西条をお店に連れて行くのはできないかもしれません。















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