腹黒ドS王子の愛する人
第10章 溢れる思い
「急にごめんね。どうしても謝りたくて。」
「謝る?何をですか?」
思い当たる節がなくて思い悩む。
むしろ謝るべきは俺の方だし.....
「この前は急に引き止めて無理やりご飯にまで付き合わせちゃって。本当にごめんなさい!」
「えっ全然いいですよ!!謝らないでください!」
謝るってそのことか。
全然いーのに。
「でも本当は葵くんがいて助かったんだ。終夜と二人きりはちょっと恥ずかしかったから。」
そういうと美和子さんは頬を紅く染めてふふっと笑った。
「美和子さんって......」
「うん、好きなの。終夜のこと。」