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腹黒ドS王子の愛する人

第13章 平穏

あ、あぶない....





軽くドキドキしたまま浴衣に着替えると俺はあることに気づいた。






着れない....





着方がわからないとは。




取り敢えず西条がいるであろう部屋に戻ってみる。


そこには浴衣を着こなして椅子に座る西条の姿があった。その姿に思わず胸が高鳴る。


「さ、さいじょ....」




上ずった声で西条を呼べばゆったりとこちらを向く大好きな人。




「どうした?そんなとこで。」



その声に俺は隠していた体をだすと情けない声で助けを求めた。


「た、助けて....」






余りの悲惨さに西条が吹き出して笑う。


た、確かにひどいけどそこまでわらうなよ....


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