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腹黒ドS王子の愛する人

第14章 再会

涙は止まることなく頬を濡らす。




足が床に張り付いたまま動かなかった。






そんな俺を西条はそっと抱き寄せるときつく抱きしめた。






そして、もう一度呟くんだ。







「ただいま.....葵....」






あったかい。本当に西条?夢じゃない?




「西条....?本物?」


「当たり前だろ。」






ソロっと手を背中に寄せて西条を確認すると俺もまたきつく抱きしめた。






離さないように、離れないように。






さみしくないように。




「おかえり.....西条っ.....」








そう言った瞬間西条は俺の顎をつかんでキスをした。




ああ、西条のキスだ.....



何度も何度も俺を翻弄して甘い波に巻き込んでしまう。




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