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「それ本当か！？てめぇ付き合ってねーのに手出したのか！！？」


兄ちゃんが西条に掴みかかる。
ちょっ！それはやばいって！！




「兄ちゃんやめろって！！」


「葵は黙ってろ！！大体なんでそんなことされて一緒にいるんだ！？」





「それはっ.....」





そうだ、出会いが最悪なのにどうして俺は西条といる？

なんでこんなに落ち着くんだよ。





「答えられないのか。」



だって、俺もわかんない。どうして一緒にいるのかも西条が何を思ってこんなことをするのか。





「すいません。」



西条が兄ちゃんに頭を下げる。
何してんだよ、西条は別に悪くない。




「お兄さんが怒るのも無理ないと思います。確かに俺は付き合ってないのに手を出しました。」


「お兄さんって呼ぶなっつってんだろーが！！俺は北浜桃史って名前があるんだよ！！くそゲス野郎め！」



「じゃあ、桃史さんですか？」

「馴れ馴れしいわ！！！」