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腹黒ドS王子の愛する人

第5章 波乱の幕開け

兄ちゃんが俺を心配するのはよく分かる。




俺は14の時に両親を事故でなくした。
その時、兄ちゃんは18で昔から優秀だった兄ちゃんは有名な大学に進学が決まっていた。でも、親戚の申し出を断って




「葵は俺が守ります。」



そう言って進学を取り下げ就職した。


なりたい職業もあったはずなのに。







俺が高校生になった時、叔父が俺たちを引き取るといった。これ以上兄ちゃんに負担をかけたくなくて、俺はその誘いに乗った。



それが間違いだったんだ。







これが引き金になって兄ちゃんの過保護はさらに激しくなった。






「付き合ってるなら俺は反対しない。でもそうじゃないなら色々問題だろう。」


兄ちゃんの言うことはよくわかる。

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