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aspirin snow

第8章 *******

 「前に話した、俺の友達。
  治療のために、昨日入院したよ。」


櫻井さんから、そんな電話があったのは、彼が帰って2週間経ったころだった。


 「そう。
  治療を受ける気になってくれて、
  よかった…ですね。」


 「うん。
  碧音さん、ありがとう、ね。」


 「私は何もしていないでしょう?
  ただ、櫻井さんのお話を聞いただけ。」


二人の間の沈黙に、
櫻井さんが苦笑している姿が目に浮かんだ。


 「今年は、そいつのこともあるからさ。
  そっちにはいけないけど。
  また、連絡するよ。」


暖炉の横の窓に視線を向ければ、

窓辺で外を眺める彼の後姿が、

見えたような気がした。
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