箱……護
第2章 取調室の悪魔
俺と有馬は、他愛もない話をして梅木さんが来るのを待った――――…
有馬は、話せば話すほど魅力的な男で―――――…
立場が違って…
出会いがこんな場所ではなかったら…
友達になれたかもしれないと…
下心の揺れる不思議な感覚に戸惑いながら、出会いを悔いた―――――――…
「―――…待たせたな…」
取調室のドアが開き―――…
梅木さんが…入ってきた…
「遅いですよ、病院からですか?
遠藤 恵美さんの容態は?媚薬抜けるまで時間かかるとかですか?」
俺は、調書を開き……再度開催された取り調べを記入するため席についた―――…
「先ほど…
遠藤 恵美さんが…
亡くなった――――――…」
「「――――…え…」」
有馬と俺の驚きが…
重なった―――――――…