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箱……護

第3章 狂愛の事実


有馬は、そのまま逮捕された……




取調室の…あの異様な空気を引きずったまま……



俺は、梅木さんと…有馬の自宅から押収したしなを確認していた――――――…


「梅木さん…有馬は、ホントに遠藤 恵美の腕や足を…食べてたんでしょうか…」



「――――…解らん…

唯のはったりかもしれんし…

しかし……あの顔で言われると…なぁ」




梅木さんは、押収した有馬の私物を…厄介なものを見るようにしながら…仕訳する…




異常犯罪者―――…有馬は、そんな人間なのだろうか…


部屋から押収された中に…


遠藤 恵美と…笑い合う写真が…出てきた…




仲のいい…恋人にしか見えない―――――…




写真の中の有馬は…

相変わらず綺麗な顔で……


一人の女性を媚薬漬けにし…苦しめ…殺した人物には…見えなかった―――――…




「――――…食べたかどうかは…さて置き…

両腕、両足を切断したのは事実だ…


その事を立証する証拠を見つけるぞ」




梅木さんは、タバコに火をつけ……


気合いを入れた――――…



俺も…


あり得ない事は、後回しにしようと…梅木さんの指示にしたがった――――…




すると――――…押収した品の中から…



ハンディカムが出てきた――…






「梅木さん…ハンディカムです……」




梅木さんは、そのハンディカムを署のテレビに繋げた…


「媚薬マニアの変態野郎が記録に残すって…言ったら…“アレ”だろうけど…」


梅木さんは、中身の予想をし…



再生ボタンを押した―――…




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