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第7章  高校入学




今年は異常気象だったらしく
私が新しい制服を着て
頑張って合格した高校の校門をくぐる頃には桜は散ってしまっていた
まるでこれからの高校生活も暗いものになる
そんな暗示のようだ

せっかく勉強頑張ったのになぁ…

「カナエちゃん」

不意に声をかけられ振り向いた
ニコッ
最近…気づいた
この笑顔は私にだけ向けられることに

「おめでとう
カテキョの先生としても鼻が高いよ♪
よく頑張ったね」
本当に嬉しそうだ
この笑顔を見れただけで報われたな

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